コデイン類含有医薬品の使用上の注意改定 2017年 厚生労働省はコデイン類(コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩)含有医薬品について、2019年に12歳未満の小児への使用を禁忌とする方針を決め、2018年末までの経過措置として、注意喚起のため関係業者に速やかな「使用上の注意」の改訂を指示しました。 医療用医薬品(65品目)だけでなく、OTC薬(約600品目)も対象となります。 米国FDAは4月20日に副作用の危険性等から、医療用のコデイン及びトラマドール(日本国内での小児適応なし)の12歳未満の小児への使用を禁忌とする方針を発表しました。それに伴い国内でも上記が発表されました。 医療用医薬品の添付文書では「重要な基本的注意」として、
対象となる製剤
OTC薬では、「医師の診療を優先させる」年齢が「2歳未満の乳幼児」から「12歳未満の小児」に変更されます。
2012年9月、不活化ポリオワクチンが 現在でも南アジアやアフリカなどのごく一部の地域では流行が続き、お隣のちゅごくでも野生株によるポリオが報告されています。世界との交流が盛んな現在では、ワクチンの接種を中止すれば必ず流行が起ると考えられています。 日本では口から飲む生ワクチンの定期接種で約30年前から野生株による患者は出ていません。この生ワクチンは感染経路である腸管の免疫をつけるので予防効果は強いのです。しかし まれに(70万人に1人位に)ワクチンウイルスが腸管の中で病原性を取り戻してしまい、麻痺を起したり、周囲の人へ感染する事がありました。そのため、2012年9月より定期接種として注射タイプの不活化ポリオワクチンが使われることになりました。 また2012年11月からはジフテリア・百日咳・破傷風の三種混合(DPT)ワクチンと不活化ポリオワクチンが一緒になった4種混合(DPT/IPV)ワクチンも使えるようになります。 子どものPTSD(心的外傷後ストレス障害) 東日本大震災は 2011年(平成23年)3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した津波、その後の余震により引き起こされた大規模地震災害です。さらに福島第一原発事故により高レベルの放射性物質が大量に外部に漏れだし、国際原子力事象評価尺度(INES) 暫定レベル7という深刻な状況になっています。 非常に強い恐怖体験をした時に心が混乱し、心理的な問題や不適応を起こすことがあります。これを心の傷(トラウマ、心的外傷)とよびます。1ヶ月以上症状が消えない時はPTSD(心的外傷後ストレス障害)といいます。 *このような時には、子どもたちに次のように接してください。
*こういった対応は、2〜3ヶ月間から半年間、また必要に応じてそれ以降も絶えず繰り返して下さい。
麻疹(はしか)は怖い病気です。肺炎・脳炎を合併し、命にかかわることがあります。 麻疹にかかって7〜10年たって発症する亜急性硬化性全脳炎という脳炎もあります。 欧米では予防接種を受けていないと学校に入学できません。 日本は感染症輸出国として欧米から非難を受ける状態です。 風疹は子どものときにかかると、比較的軽症で済みますが、妊婦さんがかかると先天性風疹症候群という様々な奇形や障害を赤ちゃんにもたらしてしまいます。 2回のMRワクチンを受けて しっかり予防してください。 大阪府での接種率は全国でワースト2です。 (2期:88,8% 44位、3期:77,2% 45位、4期:68,1%45位で47府県中最低ライン) 全国平均でも 2期:91,8%、3期:85,1%、4期:77,3%で、流行防止ラインとされる95%に届いていません。 この不名誉な状態を改善し、予防できる恐ろしい病気を撲滅するために、ワクチンを受けられた方は お知り合いの方にお声掛け下さい。よろしくお願い致します。 <麻疹について> 感染した人の90%以上が発症する感染力の強い疾患です。 感染経路としては空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染や接触感染など様々な経路があります。感染力はきわめて強く、麻疹の免疫がない集団に1人の発病者がいたとすると、12〜14人の人が感染するとされています(通常の季節性インフルエンザでは1〜2人と言われています)。 発病した人が周囲に感染させる期間は、症状が出現する1日前(発疹出現の3〜5日前)から発疹出現後4〜5日目くらいまでで、学校は解熱後3日を経過するまで出席停止となります。 麻疹ウイルスの直径は100〜250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクでの予防は難しくなります。唯一の予防方法は、ワクチン接種によって麻疹に対する免疫をあらかじめ獲得しておくことです 麻疹はウイルスの感染後、10〜12日間の潜伏期の後 熱や咳などの症状で発症します。約1週間の発熱と強いカタル症状のため、合併症がなくても入院を要することが少なくありません。
亜急性硬化性全脳炎
WHOのデーターより引用 国立感染症研究所感染症情報センター第3室長;多屋響子氏提供 |
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(原統子 大阪小児科医会 子育て通信より) |
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感染症とは! Host-Parasite-Relationship という言葉があります。 宿主と寄生するもの(病原体)の関係という意味です。 感染症というのはその2者の力関係で重症度が決まります。 宿主側:すなわち人間の健康状態、免疫力、年齢等により条件が変わります。 病原体(寄生するもの):ウイルス、細菌、真菌等の病原性の強さです。 毒性の強い病原体でも、宿主側に免疫があり健康な状態であれば 軽症ですむ、あるいは発症しないこともあるという事です。 どうすれば十分な免疫が得られるのでしょう。 生まれたばかりの赤ちゃんは お母さんのお腹の中でお母さんがその人生の中で 作ってきた免疫力を受け継ぎ、それにより多くの恐ろしい病気から守られています。 ですから、生後しばらくは風邪も引きにくいのです。 生まれてからは、お母さんの母乳で守られます。 赤ちゃんに頬ずりしたりキスしたり、鼻水やよだれを拭いたり、オムツをかえてウンチを触ったりすることで、赤ちゃんがもらってしまったウイルスや細菌をお母さんも もらいます。そしてお母さんの体の中で免疫を作り、それをおっぱいからあげて赤ちゃんを守っているのです。 お母さんから免疫がもらえない年齢になると、自分で免疫を作っていきます。免疫とは入ってきた病原体を認識し、攻撃し、排除し、その病原体を記憶する機構です。 ある病原体に対する免疫が成立すれば、次に同じ病原体が入ってきたときには早急にその病原体を排除するための機構が働き発症させずに押さえ込むことが出来るのです。 しかし、毒性の強い病原体の場合には免疫がうまく働かず、宿主側の細胞が破壊され、命をなくす事も有り得ます。そういう毒性 病原性の強い病原体に対して人間はワクチンを作り出しました。種々の方法で毒性を減じた病原体を投与し、それを排除させるための免疫を作らせるのです。 感染、ないしはワクチンによって得られた免疫がある間は、 入ってきた病原体を上手く排除することが出来るので感染症は重症化しません。 しかし、数年間 病原体と接することが無いと免疫の記憶は薄れてゆきます。ほとんど消失した頃にその病原体が侵入してくると感染症を発症してしまうのです。多少でも記憶が残っていれば軽症ですむこともあるわけです。先進国ほど感染症が減少し、生活の中で病原体と接触する機会が減ります。そして十分な免疫力が維持できなくなって感染してしまうと、重症化することが考えられます。 予防接種は社会の中に感染症を蔓延させることを防ぐ意味合いもありますが、 先進国では何より個人の免疫力を維持することに意味があります。 残念ながら 日本は予防接種後進国です。 予防接種行政が進むことを心から祈ります。 <参考> VPD(ワクチンで防げる病気)を知って 子どもを守ろう http://www.know-vpd.jp/ こんなときどうすればいい?ケーススタディー http://www.know-vpd.jp/yobo_case_study/index.htm 予防接種リサーチセンター http://www.yoboseshu-rc.com/ 大阪府感染症情報センター http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/index.html 国立感染症研究所 感染症情報センター http://idsc.nih.go.jp/vaccine/vaccine-j.html 武田薬品 予防接種ワクチンのはなし http://www.takeda.co.jp/pharm/jap/vaccine/index.html 北里研究所のホームページにも予防接種情報が詳しく掲載されています。 http://www.kitasato.ac.jp/rcb/ |
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☆アトピー性皮膚炎について一緒に考えましょう ⇒厚生労働科学研究「アトピー性皮膚炎の発症・症状の制御および治療法の確立普及に関する研究」 ☆食物アレルギーによるアナフィラキシー 学校対応マニュアル(小・中学校編) ⇒日本小児アレルギー学会 |
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