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<いびき>
たかが”いびき”と あなどっていませんか?
いびきをかいていて、太っている人の場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません。
この場合、心筋梗塞になる確率は23倍となり、生命の危険もあるのです。

<いびきの分類>
1)単純いびき症:睡眠障害・呼吸障害がなくていびきをかいているだけ
2)閉塞性睡眠時無呼吸症候群:上気道が閉塞して呼吸ができなくなるもの⇒無呼吸の95%
3)中枢性睡眠時無呼吸症候群:呼吸の指令を出す脳の障害によるもの
4)混合性睡眠時無呼吸症候群

<閉塞性睡眠時無呼吸症候群の原因>
  1. 睡眠時にノドの周りの筋肉の収縮度が低下するため、舌の根元(舌根)が喉に落ち込み、気道を塞ぐ。
  2. 肥満(喉にも脂肪が溜まり、喉が狭くなっている)。
  3. 顎が極端に狭い(舌根が落ち込む場所が狭い)。
  4. 首が短い、二重あご(舌根が落ち込む場所が狭い)。
  5. もともと喉が狭い。
  6. 口蓋垂(ノドチンコ)が長い。
  7. 舌が厚く、口が狭い。
  8. 鼻が曲がっている。鼻の穴が小さい。(鼻が詰まり易く、口呼吸になる
  9. 副鼻腔炎(蓄膿症)で鼻が詰まっている(口呼吸になる)。
  10. 鼻アレルギーや鼻中隔彎曲症で鼻が詰まり易い(口呼吸になる)。
  11. 口を開けて寝る(口呼吸をしている)。
  12. いつも仰向けで寝ている。
  13. 両腕を頭の上に延ばし、万歳の姿勢で寝る(上気道が狭くなる)。
  14. 深酒をする。

<診断>

10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上現れる、
または一晩7時間の睡眠中に30回以上現れる場合


* いびきが大きくて、突然いびきが静まった時に呼吸が停止、そして呼吸再開時には再び大きないびきをかきます。

セルフチェック
眠っているとき 日中起きているとき
☆いびきをかく
☆息が止まる
☆呼吸が乱れる
☆息が苦しくて目が覚める
☆何度も目をさまし、トイレに行く
☆しばしば居眠りをする
☆記憶力や集中力が低下する
☆性欲がなくなる
☆性格が変化する
☆体を動かす時に息切れがする

眠気の評価:Epwoeth sleep iness scale(ESS)
状況































点数
1.座って読書しているとき
2.テレビを見ているとき
3.公の場で座って何もしない時 (観劇や会議など)
4.1時間続けて車に乗せて もらっているとき
5・状況が許す場合で、午後に横になって休息するとき
6.座って人と話しているとき
7.アルコールを飲まずに昼食をとった後、静かに座っているとき
8.車を運転中、交通渋滞で1〜3分停止しているとき
合計

   5点未満    日中の眠気は少ない
5〜10点 日中の軽度の眠気あり
11点以上 日中の強い眠気あり
 

<簡易スクリーニング>
携帯用睡眠時無呼吸検査測定装置による自宅での睡眠時の無呼吸判定を
行っています。
院長までご相談ください。


<治療法>
  •  減量
  •  生活習慣の指導
  •  CPAP
  •  口腔内装置
  •  手術治療

スクリーニング検査でAHI40以上、または確定診断でAHI20以上で
保険診療でのCPAP治療が適用となります。
CPAPとは、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、
ある一定の圧力を気道にかける方法です。
Continuous Positive Airway Pressureの頭文字をとってCPAP(シーパップ)と呼ばれ、
いまや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のもっとも重要な治療法となっています。