禁煙治療薬を用いた禁煙治療が行えない!!
禁煙しませんか?!
パパママ タバコをやめて
ある6年生のクラスでの喫煙防止授業
スモーキング・プア
インターネット禁煙マラソン




禁煙治療薬を用いた禁煙治療が行えない!!

2021年6月より代表的な禁煙補助薬:バレニクリン(チャンピックス)の
製造に問題が起き、米国の製薬会社が供給を停止しています。
更にニコチンパッチも入手困難になり、「禁煙治療薬を用いた禁煙治療」が
行えない状況になっています。

禁煙治療は非常に大切ですが、現在は本院でも「禁煙治療薬を用いた禁煙治療」は
行っておりません。

禁煙しませんか?!
喫煙者の多くは、タバコが健康に良くないことは分かっていますが、
なかなかそれを実行し維持することが出来ません。
ニコチン依存症という病気になってしまっているからです。
病気の治療    原医院 院長がお手伝いします。
原医院では禁煙治療が保険適用です。
下の4条件をすべて満たして医師が必要と認めた場合、
一定期間の禁煙治療の受診に保険が使えます。
  1. ニコチン依存についてのスクリーニングテスト(TDS*)の結果が5点以上で、ニコチン依存症と診断
  2. ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
  3. 直ちに禁煙することを希望
  4. 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意

    *TDS(Tobacco Dependence Screener):
     保険適用となる対象患者選定のためのニコチン依存症のスクリーニングテスト
 設問内容 はい:1点
いいえ:0点
問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまう
ことがありましたか。
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくて
ほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、
眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることが
ありましたか。
問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに
吸うことがありましたか。
問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、
吸うことがありましたか。
問8 タバコのために自分に精神的問題(注)が起きていると
わかっていても、吸うことがありましたか。
問9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10 タバコが吸えない様な仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
合計   点
参考)「禁煙治療のための標準手順書」
    (作成:日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会)

簡易ニコチン依存度チェック
朝、起きてから どれ位で、タバコを吸いますか?
  *5分以内      かなり強い
  *5〜30分      強い
  *30分〜1時間   中
  *1時間以上     弱い

一酸化炭素の測定
タバコの中には、多くの有害物質が含まれています。
その中の一つ、一酸化炭素は、酸素の250倍も赤血球中のヘモグロビンと結合しやすいため、血液の酸素運搬能を低下させ、慢性的に全身の臓器を酸素欠乏状態にさせてしまいます。
一酸化炭素は体内に蓄積され、はく息の中にでてきますので、呼気中の一酸化炭素濃度を
測定することにより、どれくらい体内に蓄積しているかがわかります。


ニコチン依存症の治療
ニコチンは脳のニコチン受容体に結合して強い快感や報酬感をもたらす
ドーパミンを放出するために依存症になってしまいます。


経口禁煙補助薬:ニコチン受容体に結合することで、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減するお薬です。またそれと同時に、ニコチンに先んじてニコチン受容体を占有することで、再喫煙した場合にも満足感が得られにくくなり、禁煙を持続しやすくなる効果が期待できます。
嘔気、不眠、便秘などの副作用も報告されていますが、薬物相互作用も生じないことが示唆されており、安全性が高いと考えられます。

ニコチン代替療法:禁煙に伴う、イライラ、苦痛、不安、ふるえ、眠気―などのさまざまな離脱症状を喫煙以外の方法でニコチンを補充することによって軽減する方法です。ニコチンによる血管拡張作用のため、副作用として頭痛やめまいなどを生じることがあるほか、不整脈や虚血性心疾患などの患者さんには使用できません。また貼付剤は、肌がかぶれやすいといった欠点もあります。

経口禁煙補助薬:内服薬!!が発売になり、良い成績を上げています。
従来の禁煙薬(ニコチンパッチ)が有効な方もあります。
ご相談ください。


パパママ タバコをやめて
札幌市が「健康さっぽろ21」の取組みの一つとして、禁煙動画「パパ、ママ、たばこをやめて!」を作成し、
市のホームページ上に公開しています。
http://www.kenko-sapporo21.jp/main.html

(以下は直接、動画が、Real Playerで開きます)
http://www.kenko-sapporo21.jp/dai_2/kinen_movie.html

動画がFlashで作成されているため、
Flash Playerがインストールされている環境でないと、動画を見ることができません。
インストールされていない方は以下のサイトからダウンロードして下さい。
http://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/


ある6年生のクラスでの喫煙防止授業

(原医院の2010年02月25日(木)ブログより)
ある学校での「喫煙防止授業:6年生」での出来事です。

担任の先生は手ごわいヘビースモーカー!!
自分の教室での授業だったので、仕方なく参加されました。
クラスの子どもたちもみんな、担任の喫煙のことは知っています。
最初は先生のことを笑いながら責めるような節があり、
受動喫煙のスライドのところでは、冷ややかな雰囲気もありました。

ニコチン依存症の話があり、オバマ大統領の苦労話も例に出ました。
そして「今タバコを吸っている大人たちは、タバコの害を知らされないまま
中毒になってしまったタバコの被害者なのです

だからみんなの近くに、お父さんとかお母さんとか、禁煙しようとしている大人がいたら、
みんなで応援してください!」と書いたスライドを提示。

ここで思いがけないことが起こりました。
なんと、誰も合図しないのに、クラスの子どもたちが全員後ろの方(担任の方)を振り返って
「先生がんばれ〜、先生ガンバって!」と、声を出しながら、本当に応援しはじめたのです。

大好きな人を、守りたい。子どもたちの素直な気持ちに感激です。


スモーキング・プア

「スモーキング・プア」という言葉をご存知ですか?

最近になり日本では、年収・学歴と喫煙率がきれいに逆相関するようになってきました。
「貧しい人ほど喫煙率が高い」ということになります。

幼い時期から喫煙していれば、運動能力や学業成績にも悪影響がありますし、
問題行動なども起こしやすく、当然進学や就職にも不利になりますから、
子どもたち自身も将来貧困生活に陥る可能性が高くなります。

親から子へ、喫煙を通じて「貧困の連鎖」が起きるわけです。

厚生労働省が全国の中高生の喫煙実態調査4年ごとに実施しています。
喫煙率 2000年 2004年 2008年
中1男子 22.5% 13.3%
中3男子 35.4% 23.1%
中1女子 16,0% 10.4%
中3女子 23.5% 16,6%
喫煙率は著明に低下しています。

しかし、喫煙経験のある中学生で
「初めて喫煙した学年または年齢が小学校4年生(10歳)まで」の割合が増加しています。
2000年 2004年 2008年
喫煙経験のある男子中学生 27.4% 52.8%
喫煙経験のある女子中学生 31.0% 48.0%

この現象の背景には、昨今の格差社会、二極分化社会があると思われます。。
低年齢のうちからタバコに手を出す子どもの生活環境を推測すると、
その多くは社会経済的に恵まれない家庭で、親が喫煙者で、
しかも子どものそばでも無頓着に喫煙し、子どもの目につくところにタバコを放置したり、
子どもが喫煙してもとがめない
(それどころか、未就学の子どもに喫煙を勧める親さえいます)
というような不適切な養育を受けていると考えられます。


子どもたちを将来「スモーキング・プア」にしないためにも、
喫煙防止教育・対策が重要と思います。










インターネット禁煙マラソン
あなたの禁煙をサポートします。