<副院長からのメッセージ> ごめんなさい 外来を減らします 母乳栄養のお子さんへ 皮膚の保湿について 赤ちゃんのアレルギーの予防のために ギュっとハグ (子育て通信より) 最良の母親とは、まあまあの母親である。 未来を担うこども達の生活を見直してみませんか?! パパママ タバコをやめて ヘルパンギーナ (子育て通信より) マタニティーブルーズと産後のうつ病 (子育て通信より) 産後のお母さんのためのセルフケア (マタニティーブルーズを乗り切るコツ) (子育て通信より) 保育園 (子育て通信より) おっぱい 仕事を続けていてもあげたい…(子育て通信より) キャリアを積みながら充実した子育てを (子育て通信より) 赤ちゃんとゲーム (子育て通信より) ゲーム製作者の意図を知る ……買い与える前に知っておくべきこと (子育て通信より) |
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ごめんなさい 外来を減らします 1979年から、小児科医をしてきました。 仕事が好きです。 今まで勉強してきたこと、経験してきた知恵、 子どもたちが健やかに 上手く病気と付き合いながら 元気に生きていくために 少しでもお役にたてれば 嬉しいと頑張ってきました。 やりがいもずっと感じています。 でも ちょっと疲れが出てきました。 普通の職業なら、定年をとうに超えました。 いくら 走り回っても大丈夫と体力には自信があったのですが。。 年齢には勝てません。 2024年7月から月曜・水曜・金曜日の午前中だけにします。 夜診や土曜日がなくなり、お会い出来なく なる方も多々あると思います。 本当にごめんなさい。 |
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子育て通信 |
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<母乳栄養のお子さんへ> 赤ちゃんにとって母乳栄養はとても良いものです。お母さんの持っている免疫力を分けてあげて、色々な感染症から守ることが出来たり、アレルギーを起こしにくくしたりすることが出来ます。 そして何より 素敵なスキンシップが出来ます。 お子さんが「もうおっぱいはいらない。」というそぶりを見せるまで続けても大丈夫です。 ただし、現在 さまざまな原因により母乳に不足する栄養素があることが分かっています。 概ね90%以上が母乳の赤ちゃんは以下の栄養素を補充してもらうことが理想です。
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現代の日本人の子ども達の肌は非常に乾燥しています。これは赤ちゃんの頃から石けんやボディーシャンプーで洗いすぎていることが関係していると思われます。 皮膚の潤いは善玉細菌によって作られています。表皮ブドウ球菌に代表される善玉細菌は、皮脂や汗を分解してグリセリンや脂肪酸を作って皮脂膜を形成し、肌を弱酸性に保ち、肌に良い働きをしてくれます。肌の上で活動する細菌の数は1兆個以上。1㎝四方には約20万個と言われるため、顔だけでも約8,000万個の菌が活動していることになります。黄色ブドウ球菌を代表とする悪玉菌は、善玉菌の勢力が衰え、肌がアルカリ性に傾くと繁殖し、炎症、吹き出物など肌に悪さをします。日和見(ひよりみ)菌とは、肌環境によって善玉菌にも悪玉菌にも姿を変える、中立的な菌でニキビの原因になるアクネ菌もこの中に含まれます。 表皮ブドウ球菌は,赤ちゃんのときに周囲の大人からもらい、皮膚に定着して住み続けることになります。免疫寛容と呼ぶ機構が働くので、幼少期からずっと持っている細菌ほど“体の一部”だと判断して攻撃しなくなります。赤ちゃんの間に“必要な細菌”を持つことは大切なことです。 皮膚は体を守る最大の防御組織です。グリセリンは水溶性で保水力が高く皮膚を乾燥から守る働きをします。ヒトは細菌と共生することで自分自身を守るように進化してきたわけです。乾燥肌の最大の原因は,皮膚に定着している細菌が減少したことによってグリセリンが作られにくくなったことです。 水で薄めたグリセリンを肌に塗ると、水分を引き寄せて肌をしっとりさせます。さっぱりした感触は湿気の多い夏でも使いやすいです。しかしグリセリンの保湿感は水分ですので、時間が経つと角質層の外へ逃げてしまいます。空気が乾燥する時期は油性の乳液、クリーム等が必要です。 ワセリンは油性で水に溶けず水を弾く性質があるので、ホコリや汗に強いです。一度つけると長時間肌を柔らかく保ちますから、しょっちゅう水に触れる手、常に外気にさらされる顔のお手入れに便利です。しっとりした感触は「油」の強固なベール(保護膜)。寒さと乾燥に強く、冬には頼もしいアイテムです。 <安くて有能な保湿剤>
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<あかちゃんのアレルギー予防のために>
2)皮膚を守ってくれる常在菌を減らさないようにしましょう。
3)皮膚への異物(特に食物)の侵入を防ぎましょう。
4)赤ちゃんの腸内細菌を増やしましょう。腸管は栄養物を消化して吸収しますが、細菌や異物の侵入を防ぐための複雑な機能を持っています。
5)様々な離乳食を食べましょう。
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ギュっとハグ
大好きな人にギュってハグしてもらうのって嬉しいですね。 小さいときに熱が出るとおでこに手を当ててもらったことを覚えていますか? ギュッとハグして赤ちゃんに応えてあげてください。 |
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ドナルド・ウィニコットは、子育てに関して数々の名言を残している著名なイギリスの小児精神科医。 本当に大切な子育て法その1:抱っこをする。
本当に大切な子育て法その2
本当に大切な子育て法その3:時には失敗してもいい。
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規則正しい生活と、栄養のバランスのとれた食事、
当たり前だと思われていた一日3回の家族での食事、語らい、
「人間の子どもを“メディア漬け”にして育てると、
「幸福は、働くことと規律正しさから生まれると私は思います。」
低下するとイライラ感や攻撃性が増加してしまう 昼のセロトニンと
ノーテレビ ノーゲーム デー *電子映像メディア接触の長時間化で蝕まれるこどもの体
*乳幼児期からビデオを一人で長時間視聴していた子に共通する行動特徴
⇒“メディア漬け”状態の子どもたちは、 *コミュニケーション能力をつける基本です!! 子どもが“人間”として育っていくためには、 日本は今、子供たちの環境を 真剣に見直す時が来ていると思います。 参考図書 「メディア漬け」で壊れる子どもたち |
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パパママ タバコをやめて |
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは 乳幼児間で流行しやすい夏かぜの一種です。突然の発熱に続いてのどが赤くなり、のどの奥に小水疱が多発します。38~40度の高熱が2~3日続く事が多く、のどの痛みが強いので、飲んだり食べたりが辛くなります。水分が充分に摂れないと脱水症になることもあります。発熱時に熱性けいれんを伴ったり、ごくまれですが無菌性髄膜炎や急性心筋炎の合併もあります。主にエンテロウイルス属(特にA群・B群コクサッキーウイルス、エコーウイルス)というウイルスが原因です。感染経路は吐物や糞便を始末した手等の口や鼻への接触や飛沫感染で、潜伏期は2~4日です。 特効薬はありません。熱や痛みに対して、鎮痛解熱剤を使ったり、うがい薬を工夫したり対症療法です。熱さましは使いすぎず、熱がっていれば冷やし涼しくしてあげましょう。お茶やイオン飲料等の水分を充分摂らせましょう。痛みが強いのですっぱい物、辛い物、硬い物は飲み込みにくいです。食事は食欲が出るまで無理をせず、少量ずつ噛まずに飲み込める物(さましたおじや、豆腐、ゼリー、プリン、アイスクリーム、ポタージュスープ等)をあげて下さい。 全く水分が摂れない時、高熱が4,5日以上続くとき、元気がなくぐったりしている時にはもう一度診察を受けて下さい。 流行阻止のために登園登校停止扱いとなる伝染病の中にはっきりとは含まれていませんが、流行の程度により出席停止扱いをとることがあり得ます。ウイルスは長期に便から排泄されるので出席停止による流行阻止効果は期待できません。患者さん本人の状態によって登園登校の可否を判断すべきでしょう。流行時のうがいや手洗い励行が大切です。 夏かぜには ヘルパンギーナや手足口病、その他消化器症状や発疹のできるもの等がありますが、最近の温暖化と家庭での冷暖房の充実により感染症にも季節感がなくなってきているように思います。 ちなみに熱が自然に下がることを下熱といい、薬等で下げることを解熱というそうです。環境や気温があついのが暑い、熱で暑いのが熱い。日本語の妙ですね。
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マタニティーブルーズと産後のうつ病
待ち望んでいた出産で経過が順調でもマタニティーブルーズや産後うつ病になる事があります。Aさんは出産後数日で、ちょっとしたことで怒りっぽく気分が不安定になり、夫の何気ない言葉で涙がこぼれる事がありましたが、一過性で回復しました(マタニティーブルーズ)。そして、産後1ヶ月、「授乳や夜泣きで眠れない」「食欲がない」「料理を作る気がしない」「子どもの泣き声が耳障り」といった訴えが出るようになりました。ご主人が手伝おうとすると「やり方が違うでしょ!なんでそんなこともできないの?」となじることもあり、笑う事が減っていきました。(産後うつ病) 妊娠出産という生物学的に大きな出来事は女性の体と精神に大きな変化を与えます。妊娠中は女性ホルモンが多く産生され、妊娠の維持や安全な出産、水分と電解質のバランス、ストレスに対する準備などに有利に働きます。さらに脳内の神経伝達物質に作用し、神経保護作用、認知機能障害に対する改善効果などを示します。それらが出産後急に減少する事が発症に影響すると考えられます。又、心理社会的には母親としての役割に直面し、働きながら子育てする女性では母親と勤労者としての葛藤に苦しむ事もあります。 マタニティーブルーズは、出産直後の数日間に発症する気分の低下や不安、涙もろさ、不眠、情緒や認知の障害などで、一過性でほとんどが自然に軽快します。一般的に特別な予防や治療は必要ありません。まれに産後うつ病に移行する事があるので経過観察は必要です。 それに対し、産後うつ病は、産後数週から数ヶ月で始まる事が多く、一般的なうつ病とほぼ同じ症状ですが、新生児の病気や母乳についての過剰な訴え、十分な育児が出来ない事への自責感が目立ちます。軽症や中等症でも進行したり、子どもへの愛着形成が不十分になり、養育環境が悪化し子どもの発達に影響する事もあります。物の見方が否定的になり「私は駄目な親だ…」と自信を失い、「私ばかりが大変…任せられない」と家族の協力を評価出来ず、その受け止め方が態度に表れて、さらにサポートが得られにくくなるという悪循環に陥りがちです。産後の死亡原因の20%が自殺であり、初産女性の希死・自傷念慮は5.4~15%というデーターもあります。お母さんの精神状態が良い事は赤ちゃんの発達にも必須です。必要なら一時授乳を中断してもお母さんの薬剤治療を優先する事があります。また甲状腺機能低下症や貧血による抑うつ状態にも注意が必要です。 |
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産後のお母さんのためのセルフケア
“Tips for Handling the Baby Blues”(小曽根、高橋、田中、湧谷翻訳)を改変) |
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近年、子ども達は多くの時間を保育園で過ごすようになってきました。集団生活の中で、お友達との楽しい触れ合いを知り、おもちゃの取り合いに始まる人間関係のあつれきの洗礼を受け、社会性を学び成長していきます。先生の真似をしたりお友達を思いやることを覚えたり、家庭で経験する以上の成長を示すこともあります。ただし、早寝!早起き!朝ごはん!+朝うんち!基本的な生活リズムの形成や躾は家庭でするものだと心得てくださいね。 集団生活という新しい環境に入るとどうしても病気をもらいます。最初の1年半位は次々と熱を出したり咳や下痢をしたり、職場への呼出し電話も多々あります。お母さんからもらった感染症への免疫が減ると、子どもは風邪をひきます。次々と病気をもらってしまうことは当たり前の事ですが、重症化させないことが大切です。自然にかかると怖い多くの病気にかからないようにするために予防接種があります。 入所前に受けられる予防接種は出来る限り受けて下さいね。また規則正しい生活をして、栄養のバランスのとれた食事をしっかり噛んで食べる。そういった基本的な事が病気を重症化させません。 子どもは病気をするものです。発熱してしまったときに見て下さるおじいちゃん、おばちゃん、お友達などが見つかるといいですね。私はベビーシッターさんの派遣サービスも利用しました。近くに病児保育があると本当に助かります。 但し病気のしんどい(つらい)時に大好きな家族に看病してもらえる幸せも経験させてあげて欲しいと思います。「痛いの痛いのとんでけ~~」とさすってもらった手の気持ちよさ、「お熱あるかなぁ」と触ってもらうお母さんの手やおでこでごっつんした時の嬉しさ、「大丈夫かなぁ」って覗きこんでくれる家族の優しい目、しんどい時に作ってもらったおかゆの美味しさ…。素敵な思い出作りにかかせません。一人で我慢しながら保育園に行っている子へのご褒美です。子供が病気の時には親が看病できる社会になって欲しいと思います。 素晴らしい経験をいっぱいして、保育園を卒業してくださいね。 |
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おっぱい 仕事を続けていてもあげたい…
私が若かった頃、私の娘達は僅か1か月半から保育園に預けられることになりました。預けた時に、悲しそうに泣かれるとたまりません。仕事を始めてもおっぱいが張ってきて嫌でも我が子の事を思い出します。そして仕事の合間に搾乳・冷凍して保育園に持って行きました。搾乳したおっぱいを冷凍するためのグッズも進化しているようですね。 可能であれば是非おっぱいをあげて下さい。栄養バランスが良く、病気にかかりにくくし、アレルギー疾患を起こしにくくする免疫力を母乳は含んでいます。勿論、お母さんの栄養状態が良い事が前提です。色々な理由で母乳を飲ませられない方もあります。また、母乳が不足してしまうこともあります。そんな時は素晴らしいミルクがあります。不足時はミルクを足してくださいね。 免疫力の未熟な赤ちゃんは次々に病気をします。その時にお母さんは一生懸命看病し抱きしめます。鼻が苦しそうだからと鼻水を口で吸ってあげることもあるかもしれません。どんなウンチをしているかみて綺麗に拭いてあげることも大切です。そのお世話をする過程で、お母さんは赤ちゃんがもらってしまったウイルスや細菌をもらっているのです。そして免疫力のあるお母さんの体の中で抗体を作りおっぱいにしてあげています。病気の時ほど一緒にいて抱きしめてあげて欲しいと思います。 人間の赤ちゃんは脳が発達し大きくなったため消化機能がまだ未熟な時期に生まれることになりました。だから他の動物と違い長い期間離乳食が必要です。その時期に異種(卵は鳥類の赤ちゃんの栄養素、牛乳は同じ哺乳類ですが異種ですよね)の蛋白を与え過ぎると消化しきれません。栄養過多の日本では、個人差はありますが今までは少し与える時期が早すぎたのかもしれません。 そしておっぱいをあげることは何より大切な親子の触れ合いが自然に出来ます。親の顔を見て笑ってくれる子供の顔に思わず笑い返して頬ずりし、声をかけ抱きしめおっぱいをあげる。赤ちゃんはお母さんの笑顔をを見つめながら、自分だけのおっぱいの味を知り、その匂いやお母さんの髪の香りを嗅ぎ、お母さんの優しい声を聴き、温かく揺すってくれる手を感じます。視覚も聴覚も触覚も嗅覚も味覚も!!五感全てがこの触れ合いから発達するのです。もちろんお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんとの触れ合いも大切です。脳の神経回路は3歳までに爆発的に増加します。使う回路は強化され、使わない回路は消えていくのです。十分に刺激を受けることが出来ないとその感覚・能力は上手く伸びてくれません。 テレビやビデオに子育てさせないでくださいね。おっぱいあげながらの携帯も…。 (原統子 大阪小児科医会 子育て通信より) |
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キャリアを積んでいる途上の女性にとって働きながら子どもを育てることは大変な事です。その大変さ故に、子どもを持つことをためらう女性が増えています。また作ろうと思った時には年齢が上がり、なかなか子宝に恵まれないという問題も浮上しています。 日本や韓国では未だに女性の年齢別社会進出を示すグラフがM字型をとり、子育てしながら仕事を続けることの難しさを示しています。海外では時間外に仕事を持ち込む人は能力がないと残業は推奨されません。日本では「身を粉にして働く」事が美徳とされ、職場に遅くまで残り、休日も働く人が偉いという考え方が今もあります。働きながら古典的な良いお母さんを目指すことは大変な事です。キャリアを維持しながら子育てをするには、まずお父さんや家族の理解と協力が必要です。育児のみで無く、お母さんの良き理解者としてのお父さんの存在がとても重要です。そして合理的に仕事をこなせば、たとえシングルであっても働きながら育児をすることが普通で、子供が病気の時は父親であれ休暇を取れるような成熟した社会になることを祈ります。 子どもは1秒1秒成長していきます。仕事をしている間はその成長に付き添えない悲しみがあります。でも、夕方からは濃密で楽しい親子の時間です。淋しい思いをさせているだろうと息せき切ってお迎えに行ってみたら先生に抱かれてとっても幸せそう!!ちょっとがっかりなんて事もあるかもしれません。でも一緒にいたくてもいられなかったという思いが、親子の関係を余計に深く結びつけてくれるのではないでしょうか。帰宅後は母親にとって夕食の準備、掃除洗濯、明日の準備ととんでもなく忙しい時です。でも短くてもいいから1対1の充実した時間にしてあげて下さい。10分か15分だけでも、目と目を合わせてきゃっきゃと笑わせて下さい。首が座れば筋トレやと思ってひたすらおんぶも素敵です。少し大きくなると園での話をしてくれながら料理や洗濯などの家事も手伝ってくれるでしょう。しんどいけれど子どもを授かって本当に良かったと思う幸せな時ですね。 キャリアを積んで一生懸命生きているあなたにこそ、この子育ての素晴らしさを経験して欲しいと思います。 |
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電子ゲームの対象層は広がり、アイフォンに触ったり振ったりすることで画面が変化する、ベビーアプリがついに登場しました。電子メディアが生活に欠かせなくなった世代が親になっています。テレビやDVDを見ながら授乳するお母さんが77%、ケータイメールを打ちながら授乳するお母さんが40%を超えるという報告があります。赤ちゃんはお母さんに抱きしめられお母さんの笑顔を見ながらおっぱいを飲み、五感をすべて使って愛着形成し発達していきます。その関わりで赤ちゃんは守られていることを感じ、生きていく自信をつけていきます。さらに人の目をみつめ、表情を読み取り、言葉の調子を感じてコミュニケーション力を培っていきます。乳児期の脳の神経回路を形成するその大切な時期に赤ちゃんからのアイコンタクトを拒否し、更には電子メディアに子育てをさせたらいったいどうなるのでしょうか…。 現実世界の認識過程にある乳幼児は、周りの環境、物や人からの応答から実際の物理を獲得していきます。たとえば立体視です。実際の風景や人物を見るときには目の筋肉を収縮させて近く遠くに焦点を合わせ、右と左の目の見え方の差で遠近感を学びます。ゲームでは立体に見えるよう平面上の映像を工夫している訳ですから目は近くに焦点を合わせたままです。又、ゲームはTVビデオと異なり操作に対して応答があります。自分で直接的に行動・応答が出来ますが、その応答は仮想世界でのもので現実世界の物理とは異なります。発達途上の脳への影響は計り知れません。 1~2歳児は自分で歩き出し、親の真似を始める可愛い時です。でも自分中心の世界に生きている年齢なので、親にとってはダダコネに手を焼く時期でもあります。そんな時、電子メディアは実に便利なベビーシッターになり得ます。そこに早期教育ビデオ、育児ビデオの氾濫。暴力的な番組は見せないが、教育的なソフトなら構わないとついつい利用してしまう…。 メディアは非常に魅力的なツールです。それを上手く使いこなすことは現在の社会生活の中で必要不可欠です。しかし、未発達な子どもへのメディアの影響は、成熟した脳への影響とは根本的に異なります。人間としての本来あるべき成長を抑制してしまう可能性があるのです。最低限、2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えたいと思います。授乳中、食事中のテレビ・ビデオは消し会話を楽しみましょう。保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作ってください。全てのメディア接触時間を制限し、子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンを置かないようにしましょう。そしてゲームの開始年齢は「現実」と「空想」がはっきりと区別されてくる時期、つまり8歳~10歳以降が望ましいと思われます。 |
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ゲーム製作者の意図を知る ゲーム製作者は、いかに「やめられない」ゲームを作るかを考えます。寝る間も惜しんでゲーム漬けになり、はまってやめられなくなれば成功なのです。 まず操作性が良い事、直感的に操作でき、画面が適切な応答をし、効果音・BGMが心理状態を増幅します。戦い・苦難と安息が交互に来て、数十秒~数分に1回程度の頻度で繰り返されます。課題をクリアすると印象的な映像や音楽を楽しめ、新しい展開を体験出来るという報酬が与えられます。人は難易度が中程度の課題に最も高い動機づけを持つとされます。操作は容易で、内容は複雑、感情移入しやすい世界観があり、謎解きなど続きを見たくなる物語性があると興奮を持続させることが出来ます。更に、自分の分身(アバター、キャラクター等)が経験により成長し、苦楽を共にする仲間ができ、仲間も一緒に成長するというロールプレイングゲームでは、ただやめられないだけではなく、ゲームの中に実社会とは異なる世界を発見しそこに住み着くようになります。その仮想空間には何百万人もの人がネットで繋がっており、様々な出来事がプレーヤーのゲーム進行に関わりなく起きます。その中で色々な行動をし、経験を積みます。最近の技術の進歩で映像は非常に現実的となり、内容は日々改良され、人を引き付け離さなくなるサービスが次々提供され依存性はより強くなっています。ネット上の世界のほうが充実していると感じるようになる事はたやすいことです。オンラインゲームにはまるとは、魅力的な異世界に住みつき生活していると思い込む事に他なりません。引き込まれてしまうと実社会から時間的にも精神的にも引き離されてしまう危うさを持っています。 最近では乳児期からゲームをはじめる子が増え、長時間化しています。子ども達は携帯ゲーム機を持って公園に集まり、無線やネットは繋がっていても孤立して遊ぶ様になりました。又、オンライン化される事で不特定多数の、時には悪意を持った他者からの影響を受け易いのです。 もともと社会に不適応傾向のある子どもがネットゲームにはまり易いことは事実ですが、依存しやすい人のみならず、普通の人でもゲームにはまり易い様に作られています。如何にやめにくく作られているかを知ってください。 |
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